頭痛の話
こんにちは、院長です。
最近、頭痛を訴える患者さんが多いです。
頭痛にも種類があって、
鍼灸が適用になるのは
『機能性頭痛(1次性頭痛)』というタイプの頭痛です。
不適応なのは、『症候性頭痛(2次性頭痛)』というものです。
具体的な症状をあげると、
① 突然現れて、今まで経験したことのない痛み。
② 特に50歳以上になって、初めて現れた激しい痛み。
③ 頭痛以外の症状で手足のしびれや脱力感、マヒ、ふらつき、吐き気、項部硬直、
視力障害、 会話や記憶障害などがある。
上記の症状に複数該当すれば、
脳梗塞や脳腫瘍、クモ膜下出血等の恐れがあります。
まず病院で精密検査をしてください。
そして1次性頭痛の話に戻ります。
まず、「頭痛」といっても、脳自体の痛みではありません。
(脳は神経細胞の塊で、痛みを感じるセンサーがない)
痛みを覚えるのは
頭蓋骨の中で、血管と脳を包んでいる髄膜。
それと頭蓋骨の外側の皮膚、筋肉や筋膜、頭の周りの血管等です。
日常で頻繁にある頭痛は大きく4つに分けられます。
1)筋緊張型頭痛・・・5~7割がこれに該当します
頭全体や後頭部などの特定部分が締め付けられるように痛む。
一般的に痛みの程度はそれ程強くない。
頸の周りや肩の筋肉を押さえると痛む事がある。
原因は精神的ストレスや同じ姿勢を長時間続けたり、不安感等が考えられる。
2)片頭痛
片側性又は両側性で、拍動性のものが多い。
動くと痛みが強くなり吐き気を伴う事がある。
男性より女性に多く、遺伝性もある。
発作痛は激しく、数時間から数日に渡ることもある。
20代から40代の働き盛りに多く、中年以降に軽減する。
前兆のある場合はチカチカする光が見えることがある。
3)群発頭痛 (数%)
割合はかなり低く、男性に多い。
一定の時間、激しい頭痛。
目の奥が激しく痛んだり、涙、目の充血、鼻汁が出ることがある。
発作痛は数時間で治まるが、数週間続く事もある。
4)器質性病変の無い頭痛
上記に分類できない頭痛。
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体操や薬でもなかなか治らない頭痛には
ぜひ鍼灸治療をお試しください。
頭痛だけでなく肩こりや腰痛、目の疲れなど
頭痛に付随した症状にも効果があります。
先週いらした患者さん(F・M)は
筋緊張型頭痛に悩んでいたのですが、
1回の鍼灸治療で頭痛がほぼ治ったと
昨日再来院時に報告して下さいました。
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