蘇(そ)
スタッフKです、こんにちは。
今月はいまさら5月の連休の代休を頂戴して、
1泊で奈良ひとり旅に行ってきました。
参考資料は昨年ヒマさえあれば読みふけった山岸涼子さまの「日出処の天子」、
および梅原猛先生の「隠された十字架」の2冊。
偏ったラインナップなうえ、
時代が40年くらいさかのぼる2冊をもとに、
「ああ、ここで厩戸が・・・!」
「ああ、これが馬子の・・・!」と、
聖地巡礼の楽しさをかみしめる良い旅でした。
飛鳥時代の仏像のお顔が好きです。
旅は、とくに一人旅は
何かテーマがあると断然たのしいですね。
昔ホーチミン一人旅に行った時はテーマが「コーヒー」でした。
サードウェーブから地元人気チェーンまで、
いろんなところをめぐってたくさんコーヒー豆を買って帰って
しばらく余韻にひたっていましたが、
あの感じを思い出しました。
アニメファンとか韓国ドラマファンの人って、
趣味の友達と聖地をめぐるのむちゃくちゃ楽しいだろうな・・・。
心からうらやましいです。
(オタク心がまったくない)
飛鳥のおみやげに蘇を買ってきました。
「飛鳥の蘇」
口に出したい日本語です。
蘇は牛乳を7,8時間煮詰めて作るそうです。
昔、ミルクケーキという
牛乳というか練乳を板状に固めたようなお菓子をよく食べたのですが、
覚えている方はいるでしょうか?
あのミルクケーキとチーズを足して2で割ったような味と硬さでした。
甘くもなく、チーズほど塩気があるわけではなく、
なんとも不思議な味でしたが、
おそらく味付けは塩一辺倒だったであろう時代には
相当ハイカラかつ高貴な食べ物だったんだろうな、と推察されます。
お酒のつまみにちょうど良いお味でした。
「ああ、これをきっと蝦夷も・・・!」と
妄想しながら食べる楽しみを味わいつつ。
というわけで奈良に行かれるみなさま、
ぜひ蘇をお試しください。
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