勉強会
こんにちは、院長です。
先週は月に1度の鍼道五経会の勉強会に行ってきました。
ここ5年ほど脈や漢方の知識を増やしたくて通っておりますが、
行くたびに勉強不足を痛感する月に1度の厳しい機会でもあります。
先週も、
「患者さんへの説明は多少間違っていようと
気付かれないし何とかその場を乗り切れてしまうけど、
同業者や医療従事者などに信頼されるぐらいの
知識や腕で治療ができないと本当はダメだよね」の言葉が骨身に染みました。
当たり前のことですが、ここが一番おざなりになっております。
努力が足りない事を猛省し、もっと勉強しなくてはと思っております。
五経会では脈診に重きをおいて勉強しています。
脈診書にも色々あるのですが、
一番の基本は、鍼灸師なら誰でも知っている
古代中国の書物「難経」です。
後漢の成立と言われていて、
紀元前4世紀戦国時代の中国の名医で、扁鵲と言う人が書いた説の書物で
全81難あります。
難経では脈については1難から22難とボリュームが膨大なうえに漢文で分かりにくいです。
学生時代からずっと読まねばと思いつつ
僕には正直お経にしか見え無くなる事もしばしば。コツコツ読み進めたいです。
今年はこの難経をじっくり読みこむことを目標にしたいです。
せっかくなので、脈の話も少し。
立春も過ぎて春が近づいてきましたが、
春の代表的な脈は「弦脈」といいます。
これは春の脈ともいわれており、気滞が生じると起こりやすい脈です。
例えば イライラ、怒りやすくストレスをためている状態。
お酒好きな人であったり、尿や便の出が悪かったり、
筋肉の痙攣や四肢が攣ったりしやすい人でもこの脈状となっているかも知れません。
お腹はおへその左側に拍動強く出たりします。
実際に弦の脈を触ってみると特に外側が弦の様に固くて弾けて触れます。
虚実でいうと典型的な実の方で力強いです。
こういった季節に応じた脈の他にも、
脈状によってわかることが多々あり、
脈やお腹、経穴の圧痛などを総合的に判断して
治療を組み立てております。
今年はまじめに仕事に関係する事をなるべく投稿していこうと思います!
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