カブトムシがさなぎになりました
大岩食堂のふみえさんからもらった故郷岡山のカブトムシの幼虫が
おとといついに前蛹からに蛹になりました。
俗にいう「変態」です。
2匹同時に土から出てきた時は蛹室をうまく作れないのかと心配しましたが、
無事にさなぎに変身してくれました。神秘的・・。
(三匹いたのでK・B・Tと命名しましたが、Kをお友達の家に里子に出しました)
僕自身、幼少期にここまでキレイに観察したことがなかったので
感動してしまいました。
カブトムシは子どもにとってカッコいいヒーローかもしれませんが、
仮面ライダーやウルトラマンのようにいきなり変身するわけではないですね。
「蛹」は体内・外見の器官を作り替える期間です。
「不完全変態」
バッタやカマキリは幼虫と成虫は見た目や生活スタイルがほぼ一緒。
脱皮を繰り返すことで、いつの間にか大人の成虫になっているんですね。
これを「不完全変態」っていいます。
字面だけ見るとすごい言葉ですね。
「無変態」
シミ(紙を食べるムシ)やトビムシ(土の中にいて微生物を食べるムシ)は、
そもそも幼虫という段階がないムシもいるそう。
トンボの幼虫は「ヤゴ」、セミの幼虫はあの抜け殻の形をしたやつです。
成虫と幼虫の形も生活スタイルも全然違いますよね。
「完全変態」と「不完全変態」の違いは、
「蛹」の期間があるか、ないか。
蛹の中はドロドロのクリーム状になっているんだそうです。
一部の神経系以外を溶かすことで新しい器官に作り替えているんだとか。
そう、カブトムシは幼虫の姿のままでは繁殖できません。
カブトムシは、蛹になることで強い身体と生殖能力を持つことができるのです。
この期間にタンパク質が組み替えられて、
文字通り生まれ変わり、あのカッコいい成虫になるんですね。
カブトムシが蛹になっている期間は約1か月。
うちのBとTはこのままいくと6月中旬あたりに羽化してくれそうです。
気温が25度くらいで一定にしていると早いとか。
無事に育ってくれるとよいのですが。
この1か月間楽しみです。
そして、
オスのツノ。
蛹になる時点でいきなり生えてきます。これは大変不思議です。
前日まで幼虫だったのに、朝になったらとつぜんツノが出てきてびっくりしました。
幼虫は前蛹になったときに少しシワシワになります。
その時にツノになる外枠(ジェット風船をたたんだような)ができて、
そこに液状の体液が流れ込むことによって、ツノになるそうです。
夏になると人気のカブトムシ。
子供だけじゃなくて、
僕のように大人になって飼育を楽しむ人も増えてきているようです。
成虫になってくれて、無事観察を楽しんだら
子供を何とか説得して8月には森に逃がしてあげる予定です。
さて、どうなることやら・・
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