ねんざの応急処置
こんにちは、院長です。
スポーツの秋ですが、皆さんは『ねんざ』をした時はどうしていますか?
たまに患者さんから訊かれるので、せっかくなので説明します。
ねんざ(捻挫、sprain)の定義は
「骨と骨の間に起こる急激な捻じれ、
あるいは激しい外力による関節周辺の関節包や靭帯の損傷」
を指します。
足が一番多いですが、
腕、肩、腰など、関節のある部位ならどこでも起こりえるケガです。
ねんざをしたらまずしなくてはいけないのが
「RICES」という処置です。
応急処置の頭文字を取った通称ですが、具体的には
R rest (安静)
まずは患部を動かさずに安静にします。
I icing (冷却)
氷がベストですが、水に濡らしたガーゼを乗せるだけでも効果があります。
C compression (圧迫)
包帯やサポーター、テーピングで圧迫して内出血をおさえます。
E elevation (拳上)
これも圧迫同様、内出血を鎮めるために患部を(できれば)心臓より上にします。
S stability (固定)
圧迫と固定は一緒に行います。
手順は以上です。
このアイシング処置は15分やる→30~40分休む→15分やる・・・と、2~3日繰り返します。
なお、「ねんざ=湿布」と思いがちですが、
湿布のメントール成分による冷感はありますが、実際に患部を冷やすわけではありません。
まずは氷などでしっかり冷やしてください。
応急処置が不完全だと後まで痛みが残りがちです。
ねんざをしたらまずはRICES。
その後はお早めにご来院ください。
*応急処置を詳しく知りたい方にはいつでもミニ講習をしますので
どうぞお気軽にご相談ください。
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